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漢方外来
漢方について
漢方薬について、じっくり・じんわり身体に作用する、興味はあるけれど扱い方がわからない、といったイメージをお持ちではありませんか? 漢方薬とは、天然の生薬(薬草の根や茎、葉などの有用部分を乾燥させたものや動物由来のもの、鉱物など)をいくつも組み合わせた薬です。漢方治療は、人に本来備わっているとされる自然治癒力に着目し、身体を整えることを基本にしています。当クリニックでは、漢方薬の深い理解と知識をもって、飲み方を指導しております。
漢方治療
漢方では、身体を流れる「気・血・水」のバランスが崩れると体調不良になると考えられています。そのため漢方治療では、「気・血・水」の流れを生薬によって整えることで、健康な状態に戻すことを目指します。「気」は生体を動かす基本となるエネルギー、「血」は血管を流れている成分、「水」は汗やリンパ液など体液全体を指します。また、体質を診る物差しの一つである「証」を知り、それに合ったお薬を選ぶことが大切と考えます。「証」とは、その人が持っている病気に対する抵抗力のようなものです。体力が充実して病気への抵抗力が強い状態を「実証」、体力が衰えて身体の機能が減退した状態を「虚証」、その中間を「中間証」と呼び、それぞれの「証」に適した処方を選びます。

漢方治療の流れ
以下の手技を必要に応じて、組み合わせて使います。
望診
視覚によりその人の置かれている状態を観察します。
- 皮膚の色
- 顔色
- 身体の動き
- 舌の状態
など
聞診
聴覚や臭覚により患者さんの状態を観察します。
- しゃべり方、声のはり
- 呼吸音、腸音
- 体臭、口臭
など
問診
患者さんから話をお聞きする中で状態を把握します。
- 自覚症状
- 症状の変化・経過
- 既往症
など
切診
直接患者さんの身体に手を当てて診断します。
- 腹部全体を診る腹診
- 手首の脈診
- 手足を中心とした触診
など
漢方処方・内服指導となります。